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いよいよ令和である。

4月スタートの春ドラマも放送が一巡して、視聴率をはじめとして様々なレビューが語られるようになった。平成から令和へと時代をまたいで放送される今クールのテレビドラマ、はたして令和最初のテレビドラマナンバーワンの評価を得るのは、どの作品になるのだろう。



図1:2019年4-6月期春ドラマの主演俳優Twitter投稿者プロファイル

図1は、2019年4-6月期春ドラマの主演俳優のTwitter投稿者プロファイルだ。各俳優をTweetしている投稿者の性別、年齢の中心がどこにあるのかを、俳優別に表している。それぞれの俳優がどんな性別、年齢の人に、どのくらいTweetされているのかを示した図だ。円の大きさは2019年1-3月期の各俳優のTweet量を表しており、円の大きい俳優ほどたくさんTweetされていることを表している。また参考までに、今期ドラマには出演していないが最近のテレビドラマで話題となった俳優のデータも加えてみた。この俳優はあの俳優とTweet層が近い、遠い、といったことがわかる仕掛けだ。

各俳優の名前のすぐ下にある数字は、バズレシオ。その俳優のテレビ露出あたりのTweet量を表しており、数字の大きい俳優ほどバズりやすいと言える。さらにその下の大きな数字は、各俳優主演の今クールドラマの初回視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東)だ。

図1の中の視聴率の数字を見る限り、このチャートで取り上げた二つの軸(Twitter中心年齢、Twitter女性比率)と視聴率は、直接の相関関係はないようだ。主演俳優をTweetしている層の性年齢と、その俳優が出演しているドラマの世帯視聴率の数値の間には、わかりやすい相関関係はない。多分もっと複合的な要因から解いていかないと、科学的な関係は見えてこないだろう。では、そもそもこの二軸(Twitter中心年齢、Twitter女性比率)の図からは、どんなことが言えるのだろう。

最初にわかるのが、俳優の分布に偏りがあるようだ、と言うことだ。

たとえば、Twitter投稿者の年齢が比較的高く、男性比率が高いグループ、図1の右上のグループだ。ここには今期ドラマでは、福山雅治、香川照之、吉高由里子、広瀬アリスが属している。参考値では米倉涼子、木村拓哉、そして阿部寛もこのグループに含まれる。どうだろう、このメンバーからは高視聴率が約束された顔ぶれ、話題作の主役級が並ぶグループ、と言えるのではないだろうか。テレビの実視聴中心に近い高年齢層と、女性だけではなくきちんと男性からも話題にされるタレント、ということで数字の取れそうなメンバーがこのグループには並んでいると言うことができないだろうか。

このグループには今回、スーパーヒーロー、という名称をつけてみた。米倉、木村、阿部に代表される、話題の大作ドラマの主役を張って、ストーリーでも数々の困難を乗り越えて最後にハッピーエンドをもたらす、まさにドラマのスーパーヒーローばかりを集めたグループ、と言えるのではないだろうか。

今期ドラマで見ると、このスーパーヒーローのグループにいるのが、まさに阿部寛の下町ロケット、陸王の構図を引き継ぐ「集団左遷!!」の福山雅治。初回視聴率も13.8と期待通りのハイスコアだ。同じドラマに出演中の香川照之もここにいる、まさに盤石のキャスティングではないか。吉高由里子は話題作「わたし、定時で帰ります。」に出演中。初回は二桁に惜しくも届かなかったが、二話目で10.4を記録。後半に向けて話題を盛り上げていけるかもしれない。

このスーパーヒーローのグループの特徴は、ズバリ王道だ。

支持層の年齢が高く、性別の隔たりがない、つまり高年齢層も含めた幅広い層からの支持が得られると言う点で、ドラマの正統派、まさに王道を極めていくというのがこのグループの特徴になるのではないだろうか。

わかりやすく言えば、努力は報われる、正義は勝つ、正直な者に神は微笑む、最後はハッピーエンド、という万人ウケがとりあえずはこのグループの勝ちパターンと言うことだ。それがこのグループの支持層の期待値ではないだろうか。

たとえば、「わたし、定時で帰ります。」で吉高由里子は普段の彼女の印象よりもオクターブ低いトーンで演技をしている。定時で帰る、と聞くとチャラチャラと不真面目な印象を与えがちだが、このドラマでは働き方改革や女性の社会進出といったまさに今ホットな社会問題に正面から真面目に取り組もうとしている姿がうかがえる。そこに、様々な悩みを抱えながら実際に働いている人の代表として、吉高のトーンを抑えた演技がある。これがいい意味でドラマにリアリティを与えている。定時で帰る側も様々な葛藤を抱えながら帰っているのだということが、伝わってくるのだ。ここは共感のポイントになるだろう。働く者すべてに共通の課題を、吉高はじめ様々な出演者が正面から取り組んでいるのだ。まさに王道ドラマである。もしかすると軽いコメディに誤解されているかもしれないところで、「わたし、定時で帰ります。」は初期視聴者を取り逃がしていたかもしれないのだが、このグループの視聴者が期待する王道にこのドラマがあることが伝わっていくことで、「わたし、定時で帰ります。」はさらにブレークすることができるのかもしれない。

図1の右上のグループよりも人数が多いのが、左下。つまり、比較的若年層で女性比率の高い人々からTweetされているグループだ。若い女性が支持しているグループ、と言っていいだろう。ここには、田中圭、山下智久、松坂桃李、窪田正孝、菜々緒、井ノ原快彦が含まれる。参考値では「3年A組-今から皆さんは、人質です-」でヒットを飛ばしたばかりの菅田将暉がこのグループだ。そう、ここは若手俳優中心のグループ。さらに女優陣の中から、菜々緒がこのグループに含まれる。若手男優が若い女性から支持されるのはその通りだろう。菜々緒がここに含まれるのは、同性からも話題にされる女優、ということ。これは何を意味するのだろう。

先のスーパーヒーローのグループは男性比率が高い。そこで話題にされる女優は、男性目線からもウケがいい女性、ということだ。

次に紹介する新垣結衣、中条あやみも男性比率が高い。男の話題になる女性、つまり、男目線からの女であることが期待されている女優、ということだ。

逆に同性、つまり女性比率の高い女優は今回のチャートではあと一人、天海祐希である。

そう、宝塚の稀代の男役である。女から支持される女、それが天海祐希であり、菜々緒なのだ。女から見てかっこいい女、それを演じて欲しいと願われているのが天海祐希であり菜々緒なのである。このグループに並ぶ若い女性の支持を集める若手男優、彼らへの期待は女性たちにとっての王子、だ。同じ文脈で言えば、その王子グループに属する紅一点、菜々緒は彼女たちの姉貴であり、自慢の妹だ。そう、このグループは、王子と姉貴。

ドラマ視聴率的な意味合いでいうと、このグループから発火する若い女性先行のドラマヒットパターンは先の「3年A組-今から皆さんは、人質です-」の例のように、初期視聴者のリアクションがネットで話題になり、そこからの友人家族巻き込み拡大現象がブレークしていく。げ、やばい、まじ、見た? 見て、絶対見てよ、といって友人や兄弟やお母さんや同僚を次々と巻き込んでいくのである。そのためには視聴者が自然に自律的にネタを発掘し、自分の発見したネタで次々と周囲を巻き込んでいく状況が生まれる必要がある。

昭和的な古いプロデュース感覚では、視聴者の感動の導線を予め全て設計してしまってこの通りに泣いて笑ってくださいねとやりがちだが、それはますますネット時代となる令和においては通用しないだろう。平成までは、たまたまネットで火がついた、の振り返ればたまたま発火でよかったかもしれないが、令和の時代に求められるのは視聴者が勝手に盛り上がることを想定して彼らが気持ちよく騒げる状況をおおらかに支援していく姿勢だろう。それができればその先に大ヒットが見えるはずだ。

今期ドラマで言えば「ラジエーションハウス」の窪田正孝。やはり窪田は情緒に癖のある役をやらせるとハマる。

この窪田を様々な共演者が支えるが、ここではスーパーヒーローに位置する広瀬アリスがキーになるかもしれない。そう、視聴者の広瀬への期待は良心だ。彼女は正義であり常識であり時に凡庸であるかもしれないが重要なのは視聴者の感覚に一番近いと思われているのが広瀬であるということだ。言い換えると、広瀬に請けさせれば、窪田はよりエキセントリックに輝けるのだ。窪田はもっともっと紙一重の所に行ってしまったほうがヒットの定石である視聴者の期待を上回ること、につながるだろう。そこで危うく窪田が自由になる分、彼を現実に引き戻し、常識の目線で賞賛し認めるのが広瀬の役割になる。この二人による二つの重心を描くことができれば、このドラマは視聴者の予想を超えてネタ化し、自律的な回転を始めてバズが弾けるはずだ。シナリオのページが飛んでいるんじゃないかと思うような違和感のある演出(?)や無駄に尺を使うが心地いいワンカットのカメラワークなど現場の自由な感じを視聴者が受け入れれば面白いことになるだろう。

山下智久と菜々緒の「インハンド」は、キャスティングを超えた自律的な話題の拡大がどのように起きるのか、楽しみなところだ。霞が関のキャリアである役どころの菜々緒は視聴者が期待する姉貴として暴れまわるにはうってつけ設定だ。この線上にラスボスを設定して菜々緒にシンゴジラさせればこのドラマは伝説になるだろう。

逆に難しいのが松坂桃李の「パーフェクトワールド」だ。本作で松坂たちの演技は完璧だ。だがドラマの設定がシリアスである分、演技が完璧であればあるほど、感情移入した視聴者の胸が締め付けられていく。そのとき、先に言った話題の拡散、つまり「パーフェクトワールド」ではどのような話題が拡散し、どのような興味で視聴者を広げていくことになるのか、が課題になるだろう。

さて、残る二つのグループ、まずは古田新太、亀梨和也、天海祐希のトリックスター。

このグループはスーパーヒーローのように高い年齢層に支持されるが、男性比率は低い。そう、男性からの支持は低く、女性からの期待が主となっているグループだ。政治で言えば政権与党、いわゆる保守ではなく、男性社会から離れた、むしろ既存の秩序とは一線を画すところにいる、秩序の破壊と調和を期待されたグループと言えるだろう。

だから「俺のスカート、どこ行った?」で古田新太は女装するし、「緊急取調室」で天海祐希は男性ばかりの古臭い組織の中で輝やけるのである。ここのグループの主人公の期待されているのは破壊だ。既存の閉塞感を気持ちのいいくらいに破壊してくれるカタルシスとその先にある平穏を、視聴者は古田や天海に求めているのである。それに応えることができれば、ドラマはヒットするだろう。視聴者の期待を超えろ、やるなら、徹底的にやれ、手加減するな。である。

そして最後、中条あやみ、新垣結衣、そして阿部寛が片足在籍する図の右下のグループ、そう、ここは先の王子&姉貴とは対照的な姫&兄貴のグループだ。王子&姉貴とは真逆の、若い男性層に支持されたグループだ。
ここのドラマのヒットパターンは共演者によるアウトリーチだ。王子&姉貴グループが、自分たちのネットバズから友人知人親兄弟を巻き込んでいったように、姫&兄貴グループも周囲の巻き込みが必要になる。

例えば新垣結衣、彼女の支持層は若い男性だが、それだけでは視聴層を広げることができない、そこで必要なのが他のグループの巻き込みになる。新垣の最近のヒットパターンで言えば王子&姉貴グループの星野源を使って若い女性層を取り込み、新垣に感情移入させ、友人親兄弟を巻き込んで大ヒット、という定石になる。姫&兄貴グループと王子&姉貴グループがダブルでバズるわけだ。これは強力だ。このパターンは若い男性層の多いビジネスシーンでの拡散も期待できる。男性たちが話題についていけるのだ。その派生からヒット商品なども生まれやすいし業界を巻き込んだマーケティング展開などにもつながりやすい。現場のキーマンが多数巻き込まれていくからだ。

今期のこのグループでいえば、中条あやみの「白衣の戦士!」。ここには3Aで話題になった堀田真由や、王子&姉貴グループのスターである小瀧望がキャスティングされている。このあたりの旬のタレントはブレークのキッカケ作りにうってつけだ。

いかがだろう、平成から令和に移行するこの10連休は、特にドラマの見逃し層や周辺層を巻き込むチャンスだ。まだ見ていない潜在視聴者に周辺情報や解説やバックステージネタなどで興味を引き、中押しにつなげていく絶好のタイミングだろう。

令和という新しい時代に、私たちをワクワク、ドキドキさせてくれるドラマは、いったいどんな作品になるのだろう。

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