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VODについて掘り下げていますが、これはあちこちていねいに調べたというより、ほとんどわが家の実感で書いています。ある意味、VOD事情の最前線がわが家では展開されているのです。そして、その中でテレビがいかに重要かを考えてしまいます。


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私には高校一年生の娘がいます。父親に似たのかちょっと変わっていて、普通の女子高生が好きそうなことにあまり興味がなく、ジャニーズなんか全然知りません。小説が好きで、小学生の頃は山田裕介だったのが中学生になると伊坂幸太郎を読破し、最近は純文学にハマっています。田中慎弥の「共喰い」を読んで大満足していたり、最近は遠藤周作がマイブームだそうです。恋愛なんか関心なさそうで親として少し心配しています。

映画やドラマも好きですが、これも普通のではもう満足しません。小学生の頃は私と一緒に毎クール連ドラを見てましたが、最近は「今度はじまるこれ面白そうだね」と誘っても「べつに・・・」と無反応。映画もちょっと血が飛び散るものやトリックを凝らしたサスペンスをかなり選んでみます。彼女を満足させそうな映画を探しては休日に誘い、のってくれたら小躍りして二人で見に行く威厳もへったくれもない父親ですね。



さて、わが家のテレビにはAppleTVがつながっています。ご存知でしょうか、AppleTVのメニューにはhuluが入っています。競合関係じゃないのかなと不思議ですが、そのおかげでわが家ではテレビでhuluが楽しめるのです。

VODはいつでもどこでも、どんなデバイスでも視聴できるのがいいところですし、huluは帰宅中にiPhoneで見ていたドラマの続きをそのままPCで視聴できる優れたシステムです。でもやはり、VODは少しでも大きな画面で視聴したい。テレビで見ることができるのは大きなメリットです。

わが家のhuluをもっとも活用しているのは娘です。彼女好みのきつめのサスペンス、スリラーも豊富に入っていますし、ゾンビものなんか古今東西揃っていて彼女は制覇しました。「ウォーキングデッド」はhuluで観はじめていまはFOX TVで新シーズンを追いかけています。huluがコンテンツ視聴の入口なのです。

彼女にとって、テレビの放送機能はもはやサブ的な位置づけです。いちばんは、huluを視聴するためのもの。「テレビ = テレビ放送」ではあんまりないのですね。でも、huluのおかげで彼女は地上波発のテレビドラマもまた観るようになりました。最近では「ST 赤と白の捜査ファイル」は観ました。これは実は放送で観て気に入ったのでhuluで再び観ているのです。テレビドラマ観ないのに「ST」はなんで観たかったの?と聞いても「さあ、べつに・・・」と曖昧な答しか返ってきませんが・・・

huluは定額サービスですね。そこは彼女にとって大きい。定額だから、私に断らずにどれを見てもいいとわかっています。自分の部屋でiPadで見ることもあるようです。

テレビで視聴できなかったら、彼女はここまでハマらなかったろうと思うのですね。先にテレビでの使い方を私が教えたのもあり、基本はテレビで使っています。放送は滅多に自分から観ないのに、テレビというデバイスが彼女のコンテンツライフには重要なんです。リビングにテレビが置いてあることは今後もコンテンツビジネスにとって大事なポイントになるでしょう。

そして、VODはやはりテレビで観ることが今後の鍵を握ると思います。いまはまだ、テレビでVODを観る環境が整っていません。普及の過渡期。ネットにつながってない家庭がほとんど。つながっていても、何を観ればいいの?という状態でしょう。でもテレビでのVODが普通になれば、状況は大きく変わる。VODが事業として本格的になるのはそこからだと思います。

そして同時に、テレビ局にとっては悩ましい問題を突きつけてきます。各局ともさまざまにVODに本腰を入れています。VODをほんとうに楽しんでもらって事業としても大成功するには、テレビで視聴できた方がいい。それにうちの娘のようにVOD主体でコンテンツを楽しむ層にも、テレビコンテンツをアピールする大きな機会です。やっぱりちゃんと見るならテレビだよね。受像機としてのテレビを大事にしてもらえれば、テレビ局の放送も生活の中に入ってくる。

でもそれは、テレビ受像機という大きな大きなお店のスペースを、放送以外のサービスに分けることになります。テレビ局がこれまでいちばん忌み嫌ってきたのが、テレビという場所を他に渡すことでしょう。VODに力を入れることは、それを自らやってしまうことになるかもしれません。



この議論には「いやいや」といろんなことを言いたくなるでしょうし、何の結論もいまは出せない話ではあります。なにしろ、過渡期ですから。

ただ、リビングルームに大きなテレビ受像機が置いてあること。その意味合いは今後のVODにとって強く意識しないわけにはいかないことだと思います。



あれ、TVメタの話に進む予定だったのに・・・いや次回こそ、ご期待を!

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