みなさん、こんにちは。コピーライター/メディアコンサルタントの境治です。
私は基本フリーランスですが、株式会社エム・データでも顧問研究員の肩書きもいただき、いろいろお手伝いしています。私の発案で、このエム・データ公式ブログ「メタラボ」を開設することになりました。
メタデータはテレビ業界においても注目のキーワードになっています。放送メディアであるテレビが、ネットと融合する際の重要な要素。テレビがデジタルと溶け合う鍵を握るのがメタデータです。もちろんエム・データのメインの事業領域でもあります。
でも、この「メタデータ」という言葉、概念、領域はどうもわかりにくい、とっつきにくい。メタとは「上位の」という意味ですよね。メタフィクションと言えば、物語の中に物語があるとか、物語の作り手が物語に描かれたりとか、そういう小説や漫画のことです。ではテレビにおけるメタとは?観念的に考えるとさっぱりわからなくなります。
それを「テレビ放送の映像の上位データ」ととらえると、少し見えてきます。出演者やスタッフ、台本に描かれてあるような情報がそれですね。そして放送された内容。さらに番組に付随する様々な情報。番組に登場した人物や場所などの情報ですね。そういったことは何でも「テレビのメタデータ」と言えるでしょう。
そんなわかりにくい「メタデータ」がなぜテレビ界で注目のキーワードになっているのか。メタを使うことで何ができるのか。どんなビジョンが描けるのか。そういった複雑ですぐには消化できない事柄を、いろんな角度から多角的に、少しずつ皆さんにお伝えしていきたい。このブログサイト「メタラボ」はそんな役割を担っています。
書くのは私だけではありません。エム・データで日々コツコツとデータを扱う作業をしているみんなが、現場感覚を生かしてメタデータから見えてくる様々な事象を記事にしていきます。影響力が大きく、社会の鏡でもあるテレビだからこそ、そのメタデータを切り取ることで社会の姿が見えてきます。
さらに、エム・データの仲間として活躍しているみんなからは、さらに広げたメタデータの効力を理解してもらえるような記事が出てきます。追い追いご紹介しますが、奥が深く、可能性が無限に広がりそうなメタデータの底力を感じてもらえることでしょう。
そこからわき出てくるのは、テレビの新しい価値であり、その延長線上にある新しい形のマーケティングの有り様です。デジタルコミュニケーションの分析により、マーケティングがかなり可視化できるようになってきましたが、メタデータを駆使すればテレビもその視野に加えることができるのです。徐々に形が見えつつある、その具体的な活用法などをお見せできるでしょう。
テレビメタデータで時代を切り開く、メタラボ。
きっと充実した内容になると思います。楽しみに期待してください。
境 治 (さかい・おさむ)
コピーライター/メディアコンサルタント
株式会社エム・データ顧問研究員
東京大学文学部卒。コピーライターとしてフリーランスで活動した後、
ロボット、ビデオプロモーションを経て、13年7月から再びフリーランス。
ブログ「クリエイティブビジネス論」はハフィントンポストなどに転載されている。