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エム・データが提供するタレント全量データサービス「Talent Rank」から四半期別レポート「タレント四季報」が発行された。今回は最新の「タレント四季報・2018秋(7-9月)」号から、俳優女優ランキングをご紹介しよう。(前回の記事はこちら→ 【Talent Rank】タレント四季報・2018年秋のタレント総合ランキングNo.1は、嵐



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上図は「タレント四季報・2018秋(7-9月)」号の俳優女優総合ランキングだ。

第一位を獲得したは、石原さとみ。唯一累計800点を超えるタレントスコアを獲得し、2018年7-9月期の俳優女優ランキングでナンバーワンに輝いた。このタレントスコアは期間中テレビに露出した全てのタレントのテレビ番組露出量とテレビCM放映量、そして週250名以上からツイートされた全てのタレントのTwitter投稿量をそれぞれ偏差値化して算出したもの。石原はこのタレントスコアの三要素、テレビ番組、テレビCM、Twitterのそれぞれでバランスよく加点しており、見事7-9月期俳優女優のナンバーワンを獲得した。

石原の獲得したテレビ番組298分、テレビCM605分、Twitter12万5千人(いずれも週平均)は、俳優女優カテゴリーではどれもトップクラスのスコアだ。Twitterのポジティブ率も80%(期間中週あたり最高値)に達し、タレントスコアの前年比、前期比も共にプラス。この配点からは、トップを極めてもなおトレンドが伸びている、死角の無い女優の姿が見えてくる。

二位以下のタレント名は伏せさせていただいたが、これは実際に「タレント四季報」を手にされた時のお楽しみにしていただければと思う。





今回のランキングから見える注目点をいくつかご紹介すると、一つはトレンドだ。

タレントスコアの前期比、前年比を見いていただきたい。特にスコア前年比を大幅に伸ばしている24位と28位の二人。全俳優女優中で20位台の高いポジションにつけながら、スコア前年比がそれぞれ159%、165%と大幅に伸びている。上位陣にいてこれだけの高成長率を持つこの二人は、今年のトップアクター、アクトレスとして大ブレークした存在であることがお分かりいただけるだろうか。

特に24位はTwitterが26万7千と、ここに示したトップ50位までの俳優女優の中でナンバーワンのバズの持ち主だ。ファンの間でのバズが先に沸騰していてテレビ露出がこれから追いついてくるであろう感じが現れている。今まさにオファー殺到中の存在ではないだろうか。これだけのバズ(話題)背景があれば、まだまだメディア露出の伸びしろがあるのではと思われる。特にCM量が極端に少ないのが面白い。ここだけの話、広告業界がまだ気づいていない可能性がある。いや、正しく言うと、気づいてはいるが契約には至らない、提案には入るが決定はしない、というところかと思う。これはある意味チャンスである。CMタレントの場合い、お互いを横目で見ながら複数契約を獲得した途端に一気に契約がどんと増える傾向がある。急に忙しくなった、というやつで、呉越同舟というか勝ち馬型の思考で、差別化とかか言いつつ実はタレント広告とはとても保守的で、提案する方もされる方も大手企業であったりするので、チャレンジより先に失敗したくない、本当は抜け駆けで先駆者になりたいのだが担当現場だけでは決めきれない大人の事情的な部分もあったりするのが、面白いところだ。

この24位、ドカンと来そうな位置にいるのがお分りいただけるだろうか。そう、ちょっとしたきっかけで、ダムが決壊するように一気にブレークしそうなのが24位だ。正攻法でいけば、そのきっかけは強い作品ということになる。正攻法のチャンスが与えられれば一気にファン層を拡大してスターダムのトップにまで上り詰める可能性がある。今もすでに十分に人気があるが、その人気を全国区、全年齢に拡大して固めて仕上げる。そう、最後の階段を登るのだ、それは強い作品、たとえば、”次の朝ドラ”とか、”月9”とか、とか、とか。天下が取れる位置についた、それが24位と28位に言えるだろう。二人ともまだ24歳と18歳である。これからトップに登るには十分な若さだ。

24位と28位が前年からの急上昇であるなら、39位と43位は前期比、つまり4-6月期に比べて7-9月期が伸びたタイプ、今期のブレーク組だ。

前年比より前期比の方が高いということは、短期的なピーク、言い換えると”今が旬”なタレントである。もちろん両名とも前年比も高いから長期的にも登り基調にあるのだが、特にこの7-9月期の伸びがすごかったと言える。もしかすると今期がピークで、来季は落としてしまうかもしれない。あるいは、さらに伸びていくかもしれない。さらに伸びれば、それはロケットだ。43位の場合前期比325%である、これがさらに伸びたらロケット並みの急上昇で一気にベスト10に突入するかもしれない、そう、そのぐらいの勢いのある二人ですよということだ。

ただし両名ともトップ10を張るにはバズがやや少ない。ここからさらに上のレベルに伸ばすには、ファンのバズになるような興味関心の喚起が重要だろう。俳優の人間性そのものに魅力を感じさせ、気になって仕方のない存在になるのだ。





トレンドにはプラスもあればマイナスもある。

前年、前期比のマイナストレンドは22、23位あたりだ。

前年比で80%台は目に見えて露出が減っている印象を与えるだろう。俳優女優の場合は戦略的にメディア露出を絞るクールも存在するから来季以降の状況も見極める必要はある。特に7-9月期はどちらかというとテレビ業界的には大幅改編期前の小康期間、ここで勝負に出ない俳優女優も大勢いる。

22、23位の場合は年齢が20歳と30歳でそれぞれ節目の歳だ。10代役、20代役を終えてそれぞれ次の俳優女優としてのフェーズに入っていく、大事な歳だ。特に両名ともバズも多い、CMも順調、ネガも少ない、誰もが知っている愛されるタレントである。来季の勝負の描き方が注目だ。

プラストレンド、マイナストレンドにはそれぞれドラマがある。だが、プラスマイナスだけではなく、変化がないこともトレンドを見る上では重要だ。

たとえば6、7位。前年比、前期比とも横ばい、この両名はまさにピークにいる。ランキングがシングルということは、もしかするとタレントとしての露出も話題も飽和状態であるのかもしれない。バズも多いが、スコア的にはここらが上限かなと思える数値だ。

頂点を極めた者にしか見えない世界がある。それは、どちらを向いても下り坂しか見えないということだ。それに争うには、自らが上へのステップを作り上げるしかない。ここから先は誰も歩んだことのない道を自らが先頭になって作るのだ。両者ともまだ25歳である。だが周りは挑戦者ばかり、いつまでも若者ではない。若さに頼っているとあっという間に懐かしの青春タレントになってしまう。どう30を迎えるか、それがこの両者の課題だろう。

トレンドとは別の、もう一つのランキングの見方、それはバランスだ。タイプと言ってもいい、そのタレントが番組型なのか、CM型か、バズ型かと言うことだ。

たとえば俳優女優ランキングの2位は、テレビ番組型と言えるだろう。CM、ツイートに比べて番組露出の数値が突出している。俳優女優業だけではなく、バラエティや司会など、マルチタレント化しているタイプであろうか。メディア業界人的には、これは一つのキャリアのあり方だ。

他にもCMが多いケース、バズが多いケース、バランスが取れているケースなど、様々なタイプがあるだろう。そのタイプと、例えばキャスティングなどの目的があったとき、そのタレントは素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれるかもしれない。





いかがだろう、ランキングの見方としては今回ご紹介したトレンドとタイプ以外にも様々なものがある。

だが重要なのは、タレントも一人の人間だということだ。

タレントは商品でも記号でもない。私たち同様、タレントも歳をとれば、得手不得手もある。人気もいつか古くなるかもしれないし、今までにない経験でさらに輝く可能性もある。重要なのは、そのタレントの人間としての物語を理解することだ。ファンは敏感にタレントの人間性に反応するものだ。そして、そこに感動が生まれ、共感が広がるのだ。


タレントランキングは、そんなタレントの今とこれからを私たちに示唆しているのである。



※Talent Rankやエム・データへのお問合せはこちらから


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